(株)トミーウォーカーのPBW【シルバーレイン】に参加してるキャラクターが書き散らし気味に展開中。
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仕度は終わっているのに、中々決心がつかなくて。
陽の当たるリビングで、律の写真と、一年前に買った指輪を目の前にして、色々な事を思い出していた。
辛かったことも、楽しかったことも、闇も、光も、寒さも、暖かさも。
この一年色々な事があって、私は流されるようにここまで歩いてきたけれど、この気持ちだけは、この言葉だけはきちんと伝えなければ。
そう決めたのに・・・。
漸く出た外は暑く、空気は揺らいでいた。
逢えなかったらどうしよう。
話をしてもらえなかったらどうしよう。
もし仮にしてもらえたとして、どうやってきりだそう。
そして、どんな言葉で伝えよう。
浮かんでは消えていく言葉は取り留めなく、形を取るには不十分だった。
けれどどんな言葉だとしても、受け入れられるとは思っていない。
気付いていながら目を逸らし、全てを聴かずに跳ね除けた。
彼に拒絶される事で、この気持ちを終わらせようとしている。
私は、卑怯だ・・・。
大きな門の前で立ち止まる。
改めて立つそこは威圧感を持って、私を拒んでるような気がした。
どれだけの間躊躇っていただろうか。
突然後ろからかけられた声に驚いて振り返る。
「どうして・・・ここに?」
そこには、何かを言いたそうな顔をした渕埼さんが立っていた。
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