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(株)トミーウォーカーのPBW【シルバーレイン】に参加してるキャラクターが書き散らし気味に展開中。
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渕埼さんは、私の空白を光のように照らし暖めてくれた。
共に過ごした時間で、私はどれだけ寒さを忘れていられただろうか。

今日は律の一周忌の法要。
話をするには、良い機会だろう。


朝から忙しく手伝い、家族だけになれたのは夕刻過ぎ。

私は幼い頃に生家を離れ、それ以来この家で暮らしてきた。
律とは兄妹の様に育ち、ずっと先まで一緒に過ごすのだと当たり前のように思っていた。
私にとって白馬の家はただの嫁ぎ先ではなくて、家族そのもの。
他に行く場所のない私にとって、それを失う事は全く考えられなかった。
しかし、律以外の人を選ぶという事は、この家との縁を切る事も考えねばならない。


「・・・お話したい事が」

背筋を伸ばして、3人を真っ直ぐに見つめる。

「・・・好きな人が、出来ました」

お義父さまとお義母さまが、驚いたように顔を見合わせた。

「勿論、律の事を忘れてはいません
 でも・・・何て言ったら良いのか・・・」
「アイツ、なのか・・・?」

遮るように言われた旋さんの言葉に、静かに頷いた。
今、隣に居たいと思っているのは、彼だと。

「そう、か・・・それで・・・?」
「明日にでも、お話をしに伺おうかと思っています
 その前に、お義父さま達に話を、と・・・」

どんな人なのかと訊くお義母さまに、旋さんが口添えしてくれた。

「見た目はあんなんだが、信用出来る奴さ」

何度か顔を合わせているらしいお義母さまは、納得した様子で微笑んで。
お義父さまは2人の様子を見て、頷いた。

「でも忘れないで。貴女は、私たちの娘ですからね」

私の考えを見透かすようにお義母さまは言い、お義父さまと一緒に微笑んだ。
私は、律と出逢えて、貴方たちの娘になれて、本当に・・・本当に良かった。


この想いを受け入れてもらえる事は甘い考えと判っている。
だから明日、気持ちを伝えて、ケジメをつけよう。
彼の口から引導を渡してもらえば、この気持ちを抑える事が出来るはずだ。
私には帰る場所がある。それだけで、十分だから・・・。

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【環】-月齢19-
数日が過ぎ、俺は再び墓地を訪れていた。 相変わらず一帯は静かで、響く蝉の声も心なしか遠い。 “彼”の眠る墓もまた、先日とまったく変わらぬ佇まいを見せていた。 違うのは、此処にいるのが俺一人ではない、ということ。 今、俺の傍らには、彩虹がいる。...
URL 2007/08/02(Thu)23:15:22
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翳 彩蟲(b03631)
【かすみ・あやこ】
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婚約者の力を受け継ぎ覚醒
声楽家を目指していた
高2の2学期から転入
音楽系のある某女子大に進学

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紅乃 空(b04338)
【こうの・そら】
2月1日生・卒業生

とある研究所で育つ
実験と"仕事"をしてきた
高校から入学
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白馬 旋(b14842)
【おうま・めぐる】
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死んだ兄の力を受け継ぎ覚醒
楽器職人を目指していた
高校から入学
県内有名私立で経営学を学んでいる

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