(株)トミーウォーカーのPBW【シルバーレイン】に参加してるキャラクターが書き散らし気味に展開中。
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これで、良い・・・。
これで、終わらせることが出来る。
これで、一人で立つ決心がつく。
「俺はずっと、君と正面から向き合うことなく逃げてきた。
一番大切なことから、目を逸らして……君を、随分と傷つけた」
こんな時でも、彼の言葉は優しい。
「怖かったんだ……。
君に近付くほどに、“彼”の存在が立ちはだかる気がして。
どう手を伸ばしても届きはしないと、心のどこかで諦めていた」
その言葉に戸惑う。
彼は、拒絶のフォローをしているのではないのか。
予想外の展開に、様子を見ている事しかできない。
「……正直を言うと、今も怖い
……不安はある。迷いも、無いと言えば嘘になる。
それでも……」
私にあの時と同じ、想いを伝える目を向ける。
「――俺は、君が好きだ」
耳を疑った。
勝手ばかりを言う私に、まだそのような事を・・・。
「・・・本当、に?」
我ながら間抜けな問いだと思いつつ、確かめないではいられなかった。
彼は、力強く頷いた。
「君の歌を、隣で聴かせて欲しい。
許されるのなら、これからはずっと・・・」
もう、迷わない。
拒否をする理由なんて、どこにもないのだから。
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