忍者ブログ
(株)トミーウォーカーのPBW【シルバーレイン】に参加してるキャラクターが書き散らし気味に展開中。
[43]  [42]  [41]  [40]  [39]  [38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

気付けば夜は明けていた。
私は風呂場ではなく、ベッドの上に居る。
昨晩私はあのまま気を失ったらしく、旋さんが部屋まで運んでくれたらしい。

・・・もう、血の匂いはしなかった。


ドアをノックする音、続いて扉を開け入ってくる人の気配。

「・・・起こしたか?」

ちょうど起きた所だと伝えると、旋さんは安心したように息をついた。

「飯、食えるか?
 誰かに言って粥でも作らせる・・・」

旋さんが部屋から出てそう経たないうちに、お手伝いさんが食事と着替えを持ってくる。
食欲はないけれど、食べなければ・・・。余計な心配をかけてはいけない。
時間をかけて飲み込み、器を空にする。
着替えて台所に向かった頃には、旋さんの姿はなかった。
お義母さまが家を空けていることに安堵して、私はリビングで膝を抱える。

抱きとめる腕。ゴーストに向かう背中。怪我をして血の気のない顔。
私は、あの時、一瞬でも律を忘れてはいなかったか。
ずっとここまで共に過ごした律よりも、出逢って半年にも満たない彼に向いてはいなかったか。
・・・そんなことはない。
私はこの一年、いや人生の大半を誰のおかげで生きてこれたと言うのだ。
あの時、律が私を生かしてくれたから、私は此処に居ることができる。
もしそんなことがあれば、律に申し訳が立たない。

どこか言い訳じみた思考を巡らせるうちに、旋さんが帰ってきた。
咄嗟に出てきたのは、彼の容態を訊ねる言葉。

「・・・大丈夫だ。生きてる」

その言葉に胸を撫で下ろす自分が、裏切り者のようで堪らなくなった。
もし彼を選んでしまったら、私の中の律は何処に行けば良い。
それは、律をもう一度殺してしまうことと同じだ・・・。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
【幻】-月齢3 三日月-〔後編〕
〔承前〕 俺が目を覚ましたのは、あれから一夜が明けた翌日のことだった。 重い瞼の隙間から光が差し込み、やがて見慣れた自室の天井が視界に映る。 みゃあ、という鳴き声に顔を向けると、布団の傍らに座ってこちらを窺う桜の姿があった。...
URL 2007/07/21(Sat)15:55:57
06 2017/07 08
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
翳 彩蟲(b03631)
【かすみ・あやこ】
8月3日生・卒業生

婚約者の力を受け継ぎ覚醒
声楽家を目指していた
高2の2学期から転入
音楽系のある某女子大に進学

Butterfly's Dreams
紅乃 空(b04338)
【こうの・そら】
2月1日生・卒業生

とある研究所で育つ
実験と"仕事"をしてきた
高校から入学
聖杯戦争にて没

Crimson Sky
白馬 旋(b14842)
【おうま・めぐる】
3月27日生・卒業生

死んだ兄の力を受け継ぎ覚醒
楽器職人を目指していた
高校から入学
県内有名私立で経営学を学んでいる

Hydrangea Crown
+Comment+
[06/17 真珠]
[03/08 旋]
[03/02 圭]
[03/01 旋]
[03/01 寅靖]
+Search+
忍者ブログ [PR]