忍者ブログ
(株)トミーウォーカーのPBW【シルバーレイン】に参加してるキャラクターが書き散らし気味に展開中。
[38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

学校祭当日、光庭ではお茶と簡単な音楽を用意することになっていた。
伴奏の当てのない私は、本格的になりすぎる事を嫌って独りで歌うことを断念し、フルートでのソロを考えていた。
そこに旋さんから渕埼さんと3人で組む話を持ちかけられ、唐突にセッションをすることになったのは数日前の事。

その日のうちにCDを借りて、曲をアレンジした。
渕埼さんがギターを爪弾く様子を、想像して。
彼はどんな音でこのメロディを奏でてくれるのだろうかと、ただそれだけを・・・。


「どうして、そんな簡単なとこで何度もとちれるんだ?」

手の止まってしまった渕埼さんに旋さんが苦笑する。
確かに彼は先程から同じ所で詰まっている。
アレンジがやりにくかったのだろうかと、楽譜を眺めながら考える。

「肩に力入ってるぞ」

旋さんが渕埼さんの肩を叩く。それで漸く緊張が解れたようだった。
休憩の間にも、渕埼さんは詰まった所を何度も練習している。

「・・・お前より桜の方がよっぽど正確だぜ、リズムの取り方が」

背中を丸めて寝ている桜さんの尻尾は、メトロノームのように正確に揺れていた。
その様子に小さく笑うと、渕埼さんは眉を顰めた。

「でも、上達は早いと思いますわ。しっかり練習されてますもの
 ・・・音も穏やかで渕埼さんらしくて――私は、好きですよ」

渕埼さんが、驚いたような目をして私を見つめる。
合った視線が妙に恥ずかしくて、私は慌てて目を逸らした。

「そ、そろそろ・・・続きを、はじめましょうか・・・」
「――そう、だな」


木洩れ日の時間は暖かく、穏やかで。
去年の事を思い出して塞ぎそうになっている気持ちが上向いていく。
それは、とても幸せに満ちていた。


しかし私は忘れていたのだ。
終わりは、いつも唐突に訪れるものだという事を・・・。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
【音】-月齢29 新月-
7月の午後、大樹の木陰。 照りつける太陽も、ここでは木漏れ日となり、まばらに小さな光を落とす。 涼しげな風が、俺の傍らで眠る桜の髭をそっと撫でていた。 流れる音楽は、控えめながら澄んだ歌声。 そして、そこに重なる、二本のギターの音色。 学園祭は、もう明日に迫っている。...
URL 2007/07/19(Thu)13:57:27
04 2017/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
翳 彩蟲(b03631)
【かすみ・あやこ】
8月3日生・卒業生

婚約者の力を受け継ぎ覚醒
声楽家を目指していた
高2の2学期から転入
音楽系のある某女子大に進学

Butterfly's Dreams
紅乃 空(b04338)
【こうの・そら】
2月1日生・卒業生

とある研究所で育つ
実験と"仕事"をしてきた
高校から入学
聖杯戦争にて没

Crimson Sky
白馬 旋(b14842)
【おうま・めぐる】
3月27日生・卒業生

死んだ兄の力を受け継ぎ覚醒
楽器職人を目指していた
高校から入学
県内有名私立で経営学を学んでいる

Hydrangea Crown
+Comment+
[06/17 真珠]
[03/08 旋]
[03/02 圭]
[03/01 旋]
[03/01 寅靖]
+Search+
忍者ブログ [PR]