(株)トミーウォーカーのPBW【シルバーレイン】に参加してるキャラクターが書き散らし気味に展開中。
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夏の日。
ぬける様な青い空。焼けたアスファルトの匂い。
指輪の感触。はにかんだ笑顔。
忘れることのできない記憶---。
ぬける様な青い空。焼けたアスファルトの匂い。
指輪の感触。はにかんだ笑顔。
忘れることのできない記憶---。
1年前の誕生日。
その日は本当に天気が良くて、熱く強い日差しに閉口しながらも、幸せだった。
朝一番に兼ねてから約束していた婚約指輪を受け取りに行き、ドレスの採寸をし、誕生日だからと用意してくれたディナーを楽しんで、少し遅い帰宅の途についた。
少し遠回りをして海と星を眺めながら、2人の時を楽しんだ。
それが最後になるとも知らずに・・・。
あの時の私に見えたのは、獣のように光る車のライトと横を走り抜けた律の背中。
何が起きたのか判らなかった。
次の瞬間には既に車は走り去り、地面には律が倒れ、周囲には黒いシミが広がり始めていた。
混乱する思考がやっとの事で白馬の家に連絡をし、動かない律と共に救急車に乗った。
病院に着くと律と離され、静かな待合室で事情を聴かれた。
覚えてることは何もなくて、ただ冷静になるためだけに時間が過ぎていった。
漸く病室に戻れた時、白いベッドには静かに横たわる律が居た。
お義母さまは泣いていらして、お義父さまはそれを気遣うように横に座って。
旋さんは少し離れた所で、壁に背を預けて立っていた。
「・・・律は・・・」
お義父さまは私の方を見ると、力なく首を振った。
既に心積もりはできていた。
事情を訊きに来た方の話し方で、判っていたから・・・。
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