(株)トミーウォーカーのPBW【シルバーレイン】に参加してるキャラクターが書き散らし気味に展開中。
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この学校に来たのは律の影を追ってのことだったけれど、今では間違っていなかったと思っている。
あの時の光が律の白燐蟲だった事を知り、律がどのような世界にいたのかを垣間見ることができるようになったから・・・。
あの時の光が律の白燐蟲だった事を知り、律がどのような世界にいたのかを垣間見ることができるようになったから・・・。
弔事のあと、2学期からの転入の手続きのため、銀誓館学園の高等部に足を踏み入れた。
何かに惹かれるように此処まで辿り着いたけれど、何をしたいのかは依然解らないままだった。
改造した律の制服を着てふらふらとキャンパス内を彷徨い、居心地の良い場所を見つけてそこに入り浸り、2つの季節を過ごして春を迎えた。
少しずつこの世界の真実を知り、再会した人物から律の話を聴いて、律に護られていたことを実感しはじめた。
だから、律が護ろうとしていた日常を私も護れるようになろうと、ぼんやり思った。
しかし、思った矢先に土蜘蛛の一件が起こり、明確な意思を持った守護者に律を重ねて、揺れた。
戦闘で私は早々に引き上げてしまったけれど、定時に入る重傷者の連絡に彼の名前が挙がらないように祈り続けていた。
最後までリストに名前が載らなかった事に、何故か安堵して・・・。
数日後の光庭に彼の姿を見つけたときは本当に驚いたけれど、同じ空間に居られる事を嬉しく思った。
私はきっと、あの夢の中でいつまでも掴めない腕を掴めた気になっている。
あの時一瞬早く気づいて律を止めることができたなら、こんな風に穏やかな光の下で柔らかく微笑うことができたのだろうと。
しかし、あの時に戻ることなど出来はしない。
私の針はあの時で止まってしまっているというのに・・・なのに私は、彼の近くで何を求めているのだろう。
何も望んではいけない・・・。私は、叶わない想いに溺れているだけだ。
今の私は、あの日望んだ場所からどれだけ離れたのだろう・・・。
似て非なる場所に居る私にはもう、帰る場所などありはしない。
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