覚醒夢◆03

居場所は解り切ってる。殴り倒して連れ戻すのは、きっと容易い。
そんな状況でも自分の立場を忘れる事は出来ず、足元固めに時間が過ぎていく。

俺の腕はただ長いだけで、肝心な時に役に立たない。

講義は偽身符に任せ登録済みのBCに出たものの、チーム内で最初に戦線離脱。
御車と凶と奈都貴に頼んだ情報戦の結果が気になって集中できないなんて、冷静になりきれて居ない証拠だ。
イライラと落ち着かないが、今は手札が揃うのを待たなければいけない。
いつもどおりに淹れようとしたコーヒーは、分量を間違えて苦かった。

「今回は全然でしたよぉ～」
「・・・まあ、誰でも調子の悪い時くらいあるからな」

ちらりと向けられる視線ごときで、イラッとする。
深都貴の姿が見えない事に気がついた寅靖と言い争いになり掛けた時、由桜が盆で視線を遮った。
苛立ちは苦いコーヒーの所為だと日本茶を淹れて配りなおし、事情を話せと言う。

「一人でウジウジ考えて、結果が出ないで勝手に苛立ってるよりはマシなんじゃないですか？
　もしかしたら、どうにかなるかもしれないでしょ？」
「うじうじ考えてる訳ではないし、出来る対処は取っている
　それでもイライラしてんのはコーヒーを日本茶に入れなおして、会話するようなラグが出るからだ」
「…ただひたすら、結果が出るのを待つって事ですか？」
「今はな・・・やる事は解ってんだ
　最も効果的なタイミングでかちこむには、情報と後ろ盾が必要だ」

手助けが必要ならば呼ぶと2人に言う頃には、大分気持ちが解れているのを自覚していた。
俺には今友が居るが、深都貴には誰も居ないのだと思うと複雑だったが。

春に下花乃宮の幼い当主に案内された深都貴の自室。
小物入れにこっそり紛れ込ませてきた、香水付きのネクタイピン。
抱きしめられない腕の代わりに、俺の香りがアイツを護るように。
もう少し、もう少しだから・・・。

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覚醒夢◆02

駅前に車を滑り込ませる。
見覚えのある男を見かけ、見つからないように駅の中へ。
凶と合流すると、新幹線が到着した。

ダイヤが乱れたらしく降車した客が入り乱れた構内で、やっと深都貴を見つけた。

帰るぞと掴んだ手は振り払われ、そこにあの男--風羽--が姿を見せる。
深都貴は怯えた様子で風羽の言葉に従う。

「いい子だね　じゃあ、折角御見送りにまで来て下さった

　白馬の後継殿に　お別れのご挨拶を」

「今まで　有難う御座いました

　急ではありますが、実家に帰りますので　さっ……さよう、なら」

伝う涙に身体が一瞬動かない。
その間に風羽は深都貴の肩を掴んで引き離し、追う俺を嘲笑う。

「見苦しいな　さよなら、だろ」

思わず殴りそうになるのを凶に止められ、我に返る。

「・・・そのにやけ顔、覚えておきますよ」

「ははは　では、ごきげんよう

　披露宴には呼んであげよう」

2人の背中を見送る。
やれば、殴り飛ばして深都貴を取り返すのは容易だろう。
でも、それでは意味がない。
文句のつけようのないほどの筋を通して、深都貴を正面から迎え入れなければ解決しない。
手早く今後の方針を決め凶と別れ、奈都貴に連絡をして鎌倉へ帰る。

「・・・次会った時が最後だ
　アイツ、ぜってー泣かす」

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覚醒夢◆01

いきなりの事で、俺はうろたえた。

「ごめんなさい………それと、大好き　さよなら」

織文の名前の着信は、遠のく『起動』の声を残して静かになった。
声は確かに深都貴だったが、一方的に別れを告げられる覚えはない。
何か覚悟を決めたような空気に嫌な感じがして、気は急くが事情が把握できない。

『…「戦闘開始」だ、旋』

深都貴を追う織文から、深都貴が横浜方面の電車に乗ったと言われ、新幹線で京都に向かうんだと直感した。
凶が京都に居る事を確かめつつ、駅に車を走らせる。
助手席に織文を乗せて、凶と電話を繋ぎながら判断材料を集める。
光庭であった事を聴いて、直感は確信になる。
実家からの世話係が代わり、深都貴が我慢したこの2ヶ月は。
ただ、俺が動きあぐねていただけで終わるのか。

『風羽が動いたらしいねん　こっちで、先に見つけるつもりやけど

多分　風羽も京都駅周辺に現れるわ』
「何が何でも先に見つけろ

今風羽に深都貴を渡すわけにいかねえ」

新幹線との追いかけっこ。ゴールは京都駅。
何が何でも勝ってやる。

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部屋間取り【空】

空の部屋。
最低限の広さに最低限の物しかない。
基本的に金属パーツの家具。
乱雑。

リビングにテーブル等はなく、部屋の南西隅にシングルサイズのスチールベッドがどかんと置いてある。
ただしベッドは普段使わず、北東隅で毛布に包まって転寝。
外出時も片付けないでそのまま捨て置いてある。
窓には遮光カーテンが掛けられている（夜は絶対に開けない）が、重症時などはベッドの上で日光を浴びる為だけに開ける事がある。

北西隅に適当に服をかけて置く為のハンガーラックと、アンダーウェアを入れる箱。

南東のガス台の横に小さい冷蔵庫があるが、中身はゼリー飲料とミネラルウォーター。
調理台の上でテルが置いていった誕生日プレゼントの弁当箱が埃を被っている。
調理は一切しない。

イメージは烏PVの烏女史の部屋。

部屋間取り【彩】

清書せず投下。
2人暮らし用の高級マンションのつもり。
身長の高かった婚約者の為、全体的に大きめ、広め。
基本的に木調の家具で、カーテン等はシンプルだけどちょっと可愛い感じのもの。
ただし2人暮らしをする前に婚約者が他界し、現在1人暮らしの為物は少ない。

婚約者も音楽を嗜んでおり、2人で演奏できるよう広めの防音室。
中にはグランドピアノはじめ、道具一式が置いてある。
1人暮らし中の現在はここに机を置いて、勉強部屋も兼ねている。

寝室にはダブルからキングサイズのベッドと、クローゼット。

LDには大きめTVと、オーディオセット。
2人がけソファが配置され、ゆっくりDVD等を鑑賞できるようにしてある。

客間は一応客人用の寝具一式が置いてある。
現在は物置状態でほぼ使われていないが、掃除だけはしてある。

お菓子バトン

私と旋さんに回ってきましたので、2人で答えますね。

１・お気に入りのお菓子
　　
彩：紅茶に合うお菓子はどれも好きなんですけれど、しいて言うなら金平糖ですわね。
旋：チョコ類のもんだったら大概好きだぜ。

２・土地のお菓子

彩：最近は鎌倉スイーツなどと言う言葉も聴きますけれど、どれも美味しいと思いますわ。
旋：しらすソフトとかってどうなんだろうな

３・懐かしのお菓子

彩：翳の母に良く買ってもらったのが金平糖なのですわ。
旋：マーブルチョコかなぁ・・・。
　　　持ち運びに便利だったからいつも持ってたぜ。

４・「お菓子会社」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは？

彩：会社の名前より先に某チョコレート工場の映画のタイトルが・・・。
旋：ロッテと明治

５・うまい棒の味

彩：買い与えられた中ではチーズや、エビマヨですかしら・・・。
旋：チョコ。何はなくてもチョコ。
　　　冬限定だけど。

６・和菓子と洋菓子
　　
彩：ついつい洋菓子の方を選んでしまいますわね。
　　　お店もそちらの方を多く知っておりますし。
旋：和菓子って中々思いつかねえよ。
　　　あ、でもチョコ大福ってなんかムカつくよな。

７・ついつい買ってしまうお菓子

彩：クッキーなどの焼き菓子ですわ。
　　　光庭に常備するのに重宝しますので。
旋：スティックタイプのチョコ。
　　　パウチパッケージのヤツより持ち運びに便利だからな。

８・食事すべてケーキに変えた場合何日もつか

彩：飽きるまで長く続くとは思うのですけれど・・・。
　　　色々影響が恐くて想像したくありませんわ。
旋：１日もたねえ。
　　　飯はちゃんと食え。

９・もう二度と食わないと決めたお菓子

彩：関西風の桜餅です。
　　　どうしても、桜の風味と道明寺の食感が苦手で。
　　　・・・此処だけの話にして下さい。
旋：あー・・・チューブ入りのチョコ。
　　　あれ食感が最悪。甘すぎるし。

10・おまけのついたお菓子を買う

彩：可愛い置物のようなものが付いているとついつい欲しくなってしまうのですわ。
旋：めったにかわねえな。

11・好きなケーキ　

彩：アップルパイとレモンタルトですわ。
旋：チョコレートケーキ系とパウンドケーキ類。
　　前者は言うまでもなく。
　　パウンドケーキは割りとコーヒーに合うからどれも好きなんだ。

12・駅の売店でよく買うお菓子

彩：のど飴ですとか、ちょっとしたときにつまめるものを。
旋：チョコ。あとガム。

13・譲れないこだわり

彩：人に出すときはお茶に合うものを選んでいるつもりです。
旋：出来ればコーヒーのお供になるようなもんだな。

14・回す５人を、「この人はぜったいこのお菓子を食べている」の予想とその理由とともに

2人ともアンカーで。

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俺に惚れる口説きバトン

雪白君と玖凪センパイから回ってきたから、答えておくわね。
玖凪センパイの所では「【恥を捨てろ、考えるな】バトン。」になってたけど、昔見かけた名前に直しておくわ。
・・・別にっ、私が言い始めた名前じゃないンですからね？

ついでに【口調バトン】
寅靖から「花乃宮深都貴」

！！注意！！
これは常人には精神ダメージがかなり大きいバトンです。
見る時は5回ほど深呼吸をし、覚悟を決めてから見てください。

以下のキーワードを絡める（もしくは連想させる）
口説き台詞を自分で考え、悶えながら回答して下さい。
答える生け贄もとい勇気ある人々にこの言葉を送ります。

【恥を捨てろ、考えるな】
＊リアルで言ったら変人扱いされるようなキザ台詞推奨＊

■キーワード1　『雪』

お前の寂しさが雪のように積もるなら、俺が溶かしてやる
だから、この手を離すな。

■キーワード2　『月』

夜が、好きだ。
澄んだ空気と、柔らかい銀月の光と、俺の瞳と同じ空の色。
・・・ああ、お前を想い出すから、好きなんだ。

■キーワード3　『花』

影に咲く花でなんか終わらせない。
お前が一番綺麗に咲けるのは俺の側なんだから。

■キーワード4　『鳥』

軽やかに舞い跳ぶ姿を見ると羨ましくなる。
俺は飛ぶ夢を見る事しか出来ないから。
でも、それでも構わない。
俺が飛べないのは、お前が休みたい時に腕を広げるためだって気付いたんだ。

■キーワード5　『風』

風が雪を溶かし春を呼ぶように、お前は俺に新しい場所を見せてくれた。
人の世は移ろいやすいなんて言うけど、俺の気持ちは変わらない。
どんなに季節が廻っても、ずっと俺の隣に居てくれな・・・？

■キーワード6　『無』

俺にはお前だけだなんて言わない。
お前は間違いなく俺の一番だけど、地位も名誉も欲しいんだ。
・・・俺って、欲張りだな。

■キーワード7　『光』

陽の光は強すぎて苦手だ。この影が濃くなる気がして。
俺とお前は似てるから、きっとお前も知ってるだろう。
俺たちには夜のヴェールと、月の光が似合うって。

■キーワード8　『水』

掬っても指の隙間を流れて残らない水だって、凍らせれば掴む事が出来る。
見えない不安が恐ろしいなら、この手で形を造ってやる。
お前が望むのだったら、見えた全てを壊す事だって厭わない。

■キーワード9　『火』

俺たちはまだ始まったばっかりで、陽炎みたいに仄かで儚い絆だから。
これからしっかり繋いでいこう。
ゆっくりでも、2人で、一緒に。

■キーワード10　『時』

どんなに時間をかけて言葉を弄しても、俺の本当の気持ちが隠れてくだけな気がする。
やっぱりシンプルが一番だな。

好きだぜ。

■このバトンを回す生け贄5人
凶と寅靖　やれ（有無を言わさずバトンを渡した

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